今年の音楽生活を振り返って〜おすしたべい子編〜2017年、終わりますね。早いですね。みなさんはどんな1年を過ごしたのでしょうか。それぞれ思う所があるかと思います。「出前寿司Records」の年内最後の記事が私ということで、何を書こうかなと色々考えたのですが、音楽を軸に個人的なことを踏まえつつ主宰らしくまとめるような感じで2017年を締めくくらせていただこうかなと。という訳で、今年特に自分にとって大きな出来事や変化を3つ挙げて、それぞれ振り返って行きたいと思います。あ、サムネイル写真は記事とは何の関係もありません。弟に貰った誕生日プレゼントの部屋着です。✱ ✱ ✱・素晴らしいライブ体験なんかちょっと英語の直訳みたいなタイトルですが笑、まずこれはつい先日の話です。フォロワーの子が出演するということで高校生バンド主体のライブイベントに言ってきました。そしたらもう本当にすごくて。今の高校生って楽器上手いんですよね。コピーだったり中にはオリジナルで勝負する子たちもいて、純粋にかっこいいしみんな楽しそうで素敵でした。高校生の時からこんな風にライブができることを羨ましいとも感じました。で、ライブってやっぱりいいなって思ったんです。会場自体は小さなライブハウスだったんですけど、みんながそこにかける想いとか熱量がすごく伝わってきて。ハコの大きさとかプロとかアマとか全然関係ないですね。想像以上に感動して、そして私自身も「バンドをやりたい!」という初期衝動みたいなものがすっかり呼び起こされてしまいました。まさに2017年のトドメみたいなイベントでしたね。・Apple Musicの導入これは自分の中ではめちゃくちゃデカい変化でした。それまで私はフィジカルにこだわり基本的にサブスクリプションには懐疑的で絶対手を出したくないと思っていましたが、色々あってちょっとお金がなくてCDが買えない状況になりまして笑。それに入手困難な音源を聴けるという点は便利だと思ってはいたので、今年の夏頃から手を出し始めました。そしたらどうでしょう。あれも聴けるしこれも聴けるし。今ではすっかり旧譜から新譜まで色々聴きまくる生活になりました。ただ、ずっとフィジカルにこだわってきた身なのでやっぱりそこは譲れなくて、どうしても欲しいCDは厳選して買いました。来年からはもう少し金銭的に潤う予定なので、さらに買いたいと思ってます。結局出会う音楽が増えれば欲しいCDも増えるんですよね。私はそういう人間です。それに誰かが音楽に投資をすることは本当に大事だと思ってますので。・出前寿司Recordsの発足これはどう考えても外せませんね。今年7月末に本サイトを立ち上げて以来、かなり精力的に記事を公開できたように思います。中にはそれなりにバズった記事なんかもあって、本当に嬉しい限りです。現在ライターとして私含めメンバーは11名いるのですが、投稿数に差はあれどもみなさん本当に良い記事を書いてくれてます。別に私たちは文章を書くプロでも評論家でもなんでもありませんが、むしろ素人目線で色々語れるのは強みかなとも思います。そして何より、メンバーはみんな良い人。なんだかんだ、良い人。恵まれたと思いました。本当に感謝。✱ ✱ ✱さて、以上3つ挙げさせてもらいましたが、最後にこの場を借りてお知らせがあります。というのも、「出前寿司Records」は来年からリニューアルいたします!!!具体的には現在使用しているサービスから移行し、完全な新しいサイトとしてまた記事を公開していくことになります。そんなに大逸れたものではありませんが、より楽しく見栄えの良い紙面作りを目指したいという思いからの判断です。私自身来年から新生活が始まるため、今の更新頻度を保てるかどうかは正直未知数なのですが、今後もできる限り続けていきたい所存でございます。…ということで。そろそろ締めさせていただきますね。今年記事を読んでくださった方、本当にありがとうございました。そしてメンバーのみなさんも、本当にお世話になりました。ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。それではまた会いましょう。(文:おすしたべい子)2017.12.30 09:00
終わらない毎日に花束を - 米津玄師 2017 TOUR / Fogbound2017年12月1日、私は初めて米津玄師のライブに行ってきました。きっかけは親友に誘われたから、でした。彼女は「自分の意志でライブに行く」のが初めてであり一人きりで行くのが少し不安だったので、ライブ慣れしている私に白羽の矢が立ったという訳です。私自身は米津玄師に関しては全てのアルバムを何回か聴いていたものの、強い思い入れはなく特別好きという訳でもありませんでした。よくある「シングルになっている曲は好きだな」くらいのレベルです。ですが、まずライブ直前に親友から最新作『BOOTLEG』を借りて聴いて、私はすっかり感動してしまいました。先行シングルがどれも素晴らしかったのでアルバムも割と期待していたものの完全に斜め上を行く完成度。ストレートなロックチューンからチルっぽい曲まで幅広く、歌詞も深度とエモさが増し、コラボしたアーティストも様々。流れも完璧。そんな訳で、これはきっとライブもとんでもないことになるのでは?と一気に期待が爆上げされ、私は当日が楽しみで楽しみで仕方がなくなりました。そして迎えた当日、当たり前のように期待を超えてきて私の感情は完全にバグりました。はい。ということで早速順を追って振り返っていこうと思います。セットリストやステージ演出のネタバレが普通にあるので見たくない人はここでさようならです。かしこ。* * *まず改めて説明すると、今回のライブは先月リリースされたニューアルバム『BOOTLEG』を引っ提げたツアー「Fogbound」の札幌公演。会場はニトリ文化ホール。キャパは2,300人の会場でチケットはソールドアウト。ライブの形態はバンドで、ギターとベースとドラムをサポートメンバーに迎え、鍵盤なども使用し、米津自身も曲によってはギターを弾くようなステージング。ステージの後方と上部には幾何学的なセットが組まれていた。チケットは一緒に行った親友が取ってくれて、席はなんと1階の前から4列目の真ん中。まさにステージは「目と鼻の先」。ドキドキしながら待っているとライブは19時過ぎにスタート。歓声に包まれて暗がりの中から登場した米津玄師は、白いTシャツに白い襟付きシャツを羽織り、それにヒョウ柄(?)のようなズボンを合わせる、というオシャレとダサさの中間管理職のような出で立ちで登場。相変わらず前髪は長い。まず披露されたのはツアータイトルにもなった"fogbound"。池田エライザとコラボしたチル要素の強い楽曲。「霧が立ち込めた」という曲名の通りステージ前方からはミストが立ち込め、照明の演出も相まって会場は一気に幻想的な空間に。続いて4年ぶりに「ハチ」名義でリリースされ話題となっていた"砂の惑星"。初音ミクに歌わせていた曲を飄々と歌う米津の凄さを感じた。かっこいい。その後、"ナンバーナイン"、"飛燕"、"春雷"、"かいじゅうたちのマーチ"と、今回のアルバムの収録曲を披露。米津玄師はとにかく歌が上手い。CDで聴くのと変わらないくらい安定した歌唱力の持ち主であり、聴く者の心にしっかり届くような素敵な歌声だ。"アイネクライネ"ではイントロで大きな歓声が上がり、人気曲であることを実感。曲に合わせて色を変えたりついたり消えたりする照明がMVを彷彿とさせ、ここで歌詞も相まって私は感極まり泣きそうになった(ギリギリで耐えました)。その後の"orion"でもじっくり聞かせ、少し長めのMCへ。貫禄すらあるステージングとは裏腹に明らかに話下手な感じで、何を話すのかと思えば…。「私は毎日毎日つまんねえつまんねえと思ってますよ。本当に退屈で。でもだからこそ、こんなに美しい日は最高にしたいじゃないですか。」一字一句同じではないけれど、彼は覇気のない低い声でそういう旨のことを言った。それを聞いた瞬間「ああ、この人は自分と同じ側の人間なんだ」と悟った。そのMC後に披露されたのは、早くもキラーチューンとなったシングル曲・"LOSER"。甲高いシャウトから始まり、ステージ上をハンドマイク片手にフラフラ歩きながら歌う姿に私はすっかり圧倒されてしまった。米津玄師という人間は、堂々と敗者宣言をすることで見事に勝者となったのだ。その勢いそのままに続けて披露されたのは"ゴーゴー幽霊船"。これには会場も大いに沸いた。何より自分にとって驚きだったのは、こんなにボカロの延長線上にあるような曲も生バンドでしっかり再構築し演奏しているという事実。あまりにもかっこいい。痺れた。この後も"爱丽丝(アリス)"、"ドーナツホール"、"ピースサイン"、"Nighthawks"と披露。"LOSER"からここまでの流れで漂う「無敵感」がとにかく最高だった。ライブも終盤になり、ここからはじっくり聴かせる流れへ。まずは先日発売された米津初の単行本「かいじゅうずかん」に付属している新曲"love"。会場が暗転したかと思えばステージ上部から半透明の巨大なスクリーンが降りてきて、曲が始まるとそれに合わせて絵本のような不思議な映像が映し出された。会場は一気にその独特な「米津ワールド」に引き込まれ、曲が終わるとこの日一番大きな拍手が会場を包み込んだ。続けてDAOKOとのコラボも記憶に新しい"打上花火"。セルフカバーバージョンはかなり落ち着いたアレンジになっており、個人的にはこっちの方が好きだったり。外は極寒のマイナス4度のはずが、一瞬だけこの空間は夏の夜になったような気がした。次に披露されたのは"Moonlight"。私が今回のアルバムの中で一番気に入っている曲。もしかしたら好き嫌いが分かれる曲なのかもしれないが、チルっぽいサウンドと狂気じみた歌詞がとても良い。そしてラストは菅田将暉とコラボしMVもかなり話題となった"灰色と青"。もう涙腺は崩壊寸前。歌詞が本当に染みる。本編は盛大な拍手で幕を閉じ、私はほとんど放心状態でその場に立ち尽くしていた。アンコールを求める拍手がしばらく続いた後、再びステージ上部からスクリーンが降りて、米津本人も登場。曲の世界観を表した映像とともに"ゆめくいしょうじょ"が披露された。その後は本日2度目のMCへ。バンドメンバーを紹介し、他愛のない話で会場の笑いを誘った後、自身の心境について語られた。「自分は音楽によって生かされていて、もはや音楽の奴隷だ」「それが良いことか悪いことかは分からない」「さっきも言ったけど毎日が本当に退屈でめんどくさい」「でも今日みたいな日があるならそういう毎日も愛おしく思える」…。全てが等身大の言葉で、胸に刺さるものがありすぎた。そうして"Neighbourhood"が披露され、アンコールも終了。ギターピックを3つ投げてから、会場からの熱い拍手に感謝しながら彼はステージを去っていった。* * *会場を出た私と親友は完全に語彙力を失っていた。特に親友が「最高だった」と「結婚したい」しか言ってなかったのがすごく良かった。私はもはや何も言えなかった。ただ、気持ちの整理がついた今言えるのも、やっぱり「最高のライブだった」というシンプルなものだ。本当にそれに尽きてしまう。しかしそれではライブレポとしてはあまりにもお粗末なので言葉をひねり出すと、"灰色と青"の歌詞にもあるように「どれだけ無様に傷つこうとも 終わらない毎日に花束を」捧げるような、その日会場にいた一人一人の毎日を労いあるいは弔うような、そんな素晴らしい夜だったと思う。心からありがとうと言いたい。* * *最後にMVを貼っておきます。・LOSER2017.12.03 08:00
私的秋冬コレクション〜おすしたべい子編〜こんにちは。おすしたべい子です。みなさんお寿司食べてますか? 私はこの前女子高生1人+女子大生2人で一緒に食べました。これどんだけ自慢したいんだ。とりあえず羨ましがれ!私、一応このサイトを運営しているサークルの主宰をやってまして、活動の意見を募った結果、今月から1ヶ月に1回ペースで「月イチレビュー企画」なるものをやっていくことになりました。毎月お題を提示してそれに沿ってメンバーが記事を書くという趣旨のものです。今月は「私的秋冬コレクション」と題して、これからの寒い季節に聴きたいアルバムを私を含め5名が各々紹介していきます。トップバッターは私ということで、こちらの4枚を紹介させていただきます!2017.10.26 08:00
テンプレサブカルマッシュが鳴らす新しいロック悔しいけど自分の中で久々に大ヒットしてしまったバンドがいる。こんなにハマる予定じゃなかったのに…。なぜ悔しいかと言うと、そのバンドのヴォーカルが今や掃いて捨てるほど存在する「前髪長めのマッシュヘアー+ハイトーンボイス」というサブカルバンドのお手本のような様相を呈しているからだ。完全にテンプレ。サブカル女子受けパーフェクト。しかもバンド名が「おいしくるメロンパン」ときた。おいしくる、とは…???とりあえず距離を置こうとする人は多いだろうし、アレルギーを起こすおじさんおばさんもいるだろう。ところがどっこい…私はすっかりこってりファンになってしまった。単に私がその辺の「エモい」と「チルい」と「好きぴの副流煙で死にたい」しか言わないサブカル女子に成り果ててしまったというだけのことなのかもしれないけど、それで片付けるのはあまりに惜しい。語ります。某地下室タイムズでは酷評されてたから敢えて褒めます。✱ ✱ ✱ ✱ ✱「おいしくるメロンパン」は2015年から東京を拠点に活動しているスリーピースバンド。メンバーはナカシマ(Vo. G.)、峯岸翔雪(Ba.)、原駿太郎(Dr.)の3人。2017.10.09 08:00
Perfumeの3人に"If you wanna love me"って言われたい人生だったはあ。。Perfumeの最新シングル『If you wanna』が良すぎる。とにかく良すぎて困ってる。はあ。。。ポリリズムがヒットした頃から熱心に聴き続けてきましたが、割と冗談抜きで最高傑作なんじゃないかと勝手に思ったりしてます。今回収録されている曲は以下の通り。M-1. If you wannaM-2. EverydayM-3. If you wanna -Original Instrumental-M-4. Everyday -Original Instrumental-表題曲+カップリング+インストという、いつもの構成。 ただ、個人的にこの表題曲「If you wanna」の破壊力が半端じゃなかったです。はい。イントロはヤスタカのお家芸とも言えるような、3人の声をサンプリングしたものを組み合わせた不思議なサウンドを展開。そしてヴォーカル自体はアルバム『JPN』以降よく見られるようなほぼ生に近い歌声を意識させる、程よくエフェクトがかかったような印象。歌詞もいつになくミニマルで、ほとんど"If you wanna love me"と"If you wanna kiss me"しか言ってない。この辺は「Spending all my time」を彷彿とさせたりしますね。"願いを込めて / ちょっと気になってる"とか、"いつも見とれて / きっと信じてる"といった数少ない日本語のフレーズから、想いを寄せる人に「私のことを愛してもいいのよ」と投げかけているようないじらしさがあります。はい、ヤスタカの中に女の子が住んでいるのはファンにとっては常識です。そんでもってサビ(だと思われる部分)がとにかくめちゃくちゃかっこいい。不規則なビートとタメがクセになります。ウァンウァンいってます。ウァンウァン?EDM的な路線という点ではアルバム『Cosmic Explorer』からの潮流だと言えなくもないですが、このサビの独特な「ノリずらさ」は今までのPerfumeにはあまりなかったと思います。事実メンバーもサビのリズムが取りづらく感じ、踊るのに苦心したとか…。しかし曲全体の流れは超シンプル。Aメロ→1サビ→Aメロ→2サビ。終わり。2分43秒しかありません。この長さが絶妙で、実際に聴いているとあっという間に終わってしまうので、何回でもリピートしたくなります。完全にヤスタカの手中って感じですね。いいんです。そして曲の最後の「ううううう~♪」の後に微かに聞こえる吐息が美しすぎます。最後までチョコたっぷりですね。さらに最も特筆すべき点としては、こんな変態曲なのにしっかりタイアップが付いたシングルのA面だということ。何を隠そうOra2とPerfumeのコラボCMソングです。どうなっちまってんだ…。ただ、これだけでは終わりません。2曲目の「Everyday」もなかなかヤバいです。こちらもパナソニックとコラボしたキャンペーンソングだったりする訳ですが。こちらはよりノリやすくよりポップでかわいい曲になってます。まず思ったのが、Aメロの3人それぞれの歌声が神々しすぎるということ。Perfumeって実はめちゃくちゃ歌が上手いんですよね。それがこの曲では特に際立っている気がしました。トラックの作り込まれ方も相変わらず変態ですね。オリエンタルEDM(?)とでも言えるようなサウンド。結局この曲も変態じゃないですか。安定の変態シングルです。サビも繰り返し系ですし、歌詞も"You make me happy everyday"なんてフレーズは「If you wanna」からの繋がりを何となく感じたり感じなかったりします。好き。はあ。。。。ということで個人的な結論として、今作が暫定的にPerfumeのレパートリーの中で首位を占めてしまいました。全部完璧です。しばらくヘビロテが続きそうです。これからもPerfumeは飄々とJ-POPを更新し続けて行くでしょうね。めちゃくちゃ楽しみです。最後になりますがMVもすんばらしいのでリンクを貼っておきます。衣装がファッショナブルで個人的にポイント高いです。ていうかポイントカンストしました。わー。絶妙な近未来感。そしてダンスがくっそカッケェ。美しい。本当に同じ人類なのか?2017.09.08 07:30
Boy meets NUMBER GIRLあれは2011年の初夏だったと思う。当時の私は浪人生で、毎日自転車で実家と予備校を往復するだけの平坦な日々を過ごしていた。勉強に専念するために携帯電話は解約し、予備校でも新しい友達はつくらず、当時の楽しみと言えば予備校帰りに街をブラブラすることと音楽を聴くことと高校の同級生3人と文通をすることくらいだった。そんなある日、予備校帰りに寄ったHMVで、私はNUMBER GIRLというバンドのCDを買った。彼らの音源こそ聴いたことはなかったものの、存在自体は以前から知っていた。というのも、私は高校生の頃からBase Ball Bearの大ファンであり、彼らがNUMBER GIRLから多大な影響を受けているという話は至る所で見聞きしていたからだ。ただ、聴く優先順位としては随分と下で、なかなか手が出せていない状況だった。しかし浪人の身となった途端、娯楽の大部分が音楽鑑賞になり、とにかく新たな音楽に飢えていた。そんな中でふと彼らの存在が浮かび上がり、ようやく聴く順番が回ってきたという訳だ。…第一印象は最悪だった。まずはジャケット。2017.08.16 08:30
SUPERCARの最高傑作はFuturamaだ!(異論は認めない)みんなはSUPERCARが好きだろうか?もちろんバンドの方だ。ここは音楽の話をする場所なんだから…。まあ君がいいならランボルギーニ・ミウラの希少価値についてやフェラーリ・テスタロッサの曲線美のエロさについて語ってもいいんだけど。うるせえ音楽の話をしろ?超絶どうでもいい余談はさておき、SUPERCARというバンドの話。知らない人のために簡単にプロフィールを紹介しよう。SUPERCARは1997年にデビューし2005年に解散した日本のロックバンド。同時期にデビューしたNUMBER GIRL、くるりとともに「'97世代」と呼ばれ人気を博した。メンバーは・中村弘二(ナカコー):ボーカル、ギター、シンセ、作曲・石渡淳治(ジュンジ):ギター、作詞・古川美季(ミキ):ベース、ボーカル・田沢公大(コウダイ):ドラムの4人。ナカコ―が作曲・ジュンジが作詞と、完全に分業されているのが彼らの特徴と言える。解散後、ナカコーはソロ活動を精力的に行い、ミキとLAMAというバンドも組んでいる。ミキもソロアーティストとして作品を発表。ジュンジはチャットモンチーやねごとなどのサウンドプロデュース、文筆家、そして幅広いアーティストへの作詞提供を行い、今では関ジャムに何度も呼ばれるほどの超売れっ子作詞家となった。コウダイもソロで活動をしていたがWikipediaによれば現在は一般職に就いているらしい。SUPERCARの音楽性はアルバムごとに違う。1stの『スリーアウトチェンジ』はシューゲイザーの文脈で語られることが多く、「cream soda」「Lucky」「PLANET」など代表曲が満載の大名盤。2nd『JUMP UP』はタイトル通りサウンド面での変化/飛躍が見られ、シューゲイザーからは離れエレクトロニカ的な要素が見え隠れする。3rd『Futurama』でその傾向は一層強くなりポストロック的なサウンドを追求し、4th『HIGHVISION』ではほぼエレクトロニカ/テクノサウンドに。5th『ANSWER』ではややギターロックに回帰するも全体的に音作りがミニマル志向となる。こうして凝り固まったサウンドに行き着いたSUPERCARはそのまま解散してしまった。さて、ざっと説明したところで、そろそろ本題に入ろう。今回は彼らの作品群の中でも過渡期と言えるアルバム『Futurama』(読み方は「フューチュラマ」)について語りたい。ジャケットはこちら。2017.08.06 07:05
酸欠少女はSNS戦国時代のYUIとなれるか?何だか調子に乗ったタイトルは…まあ、置いておいて、あなたは「さユり」というシンガーソングライターをご存じだろうか? 私の本ブログ初投稿となるこの記事では、新譜レビューを(一応)兼ねて、彼女について語ろうと思う。まず簡単にプロフィールを紹介すると、彼女は2015年にメジャーデビューした21歳。RADWIMPSのフロントマン・野田洋次郎が作詞作曲をした「フラレガイガール」が話題になっていたのでその曲は知っている方も多いのでは?2017.07.29 07:30