私的秋冬コレクション〜ジョルノ・ジャズ・卓也編〜
こんばんにゃっほー(懐かしの声優ラジオ挨拶)最近は漫画ばっか読んで音楽に関しては60〜80年代のロック名盤コンプリートにばかりに力を入れております、ジョルノ・ジャズ・卓也でごぜーやす。
今回は我らが出前寿司Recordsの新しい試みということで、このブログ執筆者各々が決められたテーマに沿ってレビューを書いてみる、という企画に私も参加してみようと思い、スマホを拾いあげたわけであります。
さて、いきなり本題。第一回目のテーマは「私的秋冬コレクション」ということで、秋から冬にかけて聴きたいアルバムを自分なりに選んでみました。チェケラッ!
ミュージシャン:「ColdWorld」
タイトル:「Melancholie²」
まず、最初はドイツのブラックメタルプロジェクトである「ColdWorld」から。
ジャケットも非常に寒そうな雪原風景なのだが、中身もとにかくトレモロとブラストいうブリザードをかましまくる、コールドブラックメタル。トレモロも素晴らしいが、曲中の要所要所に美しく鋭利に冷えたメロディを挟んでくるのも非常に冬向きのアルバムである。
特に二曲目がオススメ↓
ミュージシャン:「Burial」
タイトル:「Untrue」
次はさっきとはうってかわって、エレクトロニカから一枚。冷たく無機質で容赦ない音と繰り返される神経質なリズム。寂しげでありながらエモーショナルさを感じる歌がこのアルバムの特徴なのだが、イメージとしては郊外の突き刺す容赦ない秋風や、冬の芯から冷えてくる冷気のような雰囲気が満ちている。近年のEDMブームや明るくハッピーなニカの真逆をいく、リアルで矜持あるアルバム。
個人的には秋から冬への入り口頃に聴くと非常に楽しめる一枚。
オススメは二曲目↓
ミュージシャン:「Bill Evans」
タイトル:「Portrait In Jazz」
ジャズはどの季節に聴いても、4通り別々に楽しめる万能なジャンルなのだが、ビルのこのアルバムだけは別!是非、秋に聴いて欲しい!
最早説明すら野暮に感じるのだが、ピアノの天才ビル・エヴァンスがベースの天才スコット・ラファロをバックに迎え、ひたすら美しく完璧な演奏と感傷的なフィーリングを届けてくれる音楽の贅沢というべきアルバム。
秋に聴くとビルのこのジャズがとにかくサイコーに心に染み渡るのだ…騙されたと思い是非聴いて頂きたい。
オススメはまたもや二曲目↓
ミュージシャン:「Donald Fagen」
タイトル:「The Nightfly」
最後はドナルド・フェイゲンのこのアルバムで締めたい。
大人の良質なAORアルバムとして名高い本作だが、秋の夜長に読書をしながら聴くのに非常に最適なアルバムである。
リスナーの邪念を喚起しない良質なポップアルバムというなかなかにありそうでない作品なので、良い音楽をバックに知的な楽しみに浸りたい人にはうってつけの一枚といえる。勿論、ながら聴きしないでも十分素晴らしさを感じられるアルバムである。
オススメは一曲目↓
初めての企画で探り探りな部分もあったが、いかがだったでしょうか?
いつものレビューと違い短い文章で内容を伝えるのには少し苦労したが、その分、普段あまり僕のレビューを読まない人にも読んでいただけたならそれ以上嬉しいことはない。
秋はこれから深まり、冬を迎える。寒く辛い季節を音楽と共に楽しく切り抜けたいものだ。
(文:ジョルノ・ジャズ・卓也)
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