理屈抜きでカッコイイ作品を聞こう~BUCK-TICK「アトム 未来派 No.9」(2016)


 いきなりだが、僕はおそらくこのサークルの中では最も畑違いの人間だと自覚している。

 音楽の入り口は中学二年の頃出会った90年代ヴィジュアル系だし、その割にはパリピが好みそうなジャンルだって好んで聴く。要するにめちゃめちゃ無節操なのだが、ここまで色々聴くようになったにはきっかけがある。

 BUCK-TICKというバンドの存在だ。


 ・・・ココらへんの話は機会があったらするとして、とりあえず本題に移ろう。

 BUCK-TICKは1987年にメジャーデビューし、活動休止もなく不動のメンバーで今年30周年を迎えるロックバンドである。

 そんな彼らが2016年に発売した今作「アトム 未来派 No.9」は、デビューから30年を経てなお進み続けるという強い意志を感じる作品になった。

 曲目はこのようになっている。


アトム未来派No.9

曲目

  1. cum uh sol nu -フラスコの別種- 
  2. PINOA ICCHIO -踊るアトム-
  3. DEVIL'S WING 
  4. EL Dorado
  5. 美 NEO Universe 
  6. BOY septem peccata mortalia
  7. 樹海 
  8. THE SEASIDE STORY 
  9. FUTURE SONG -未来が通る-  
  10. 曼珠沙華 manjusaka
  11. Cuba Libre  
  12. 愛の葬列
  13. New World-beginning-

 今作は僕の2016年ベストアルバムなのだが、宗教音楽から昭和歌謡までバラエティに富んでいる。

 さらにはここ10年間ほどのセオリーである「バンドサウンドを基軸にした路線」を踏襲した過去の総決算的な側面がある。

それでいて、

  • 未来を見つめた強いメッセージを感じる力強いロック
  • メンバーが50代に差し掛かったからこそ見える死の景色が混在した歌詞

これらの要素が折り重なることで、バンドが歩んできた過去の総決算と迫り来る死、同時に常に前を向いていくメッセージという彼らなりの未来を提示した作品となった。


 今作はスルメ的な味わいもある一方間口が広い、単純にカッコイイと言える作品の1つだと思っているのでとにかく聞いてください(回し者じゃないです)。


彼らなりの未来へのメッセージソング「NEW WORLD」 

あとアルバムトレーラーを幾つか置いときますね

ファンの贔屓目なので何回聞いてもカッコイイです


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