《ゆるゆるロックヒーロー、マック・デマルコ》
カナダ出身のインディーロックヒーロー、マック・デマルコについてお話しさせて頂きます。
私自身のマック・デマルコとの出会いは3年前リリースの前作、『サラダ・デイズ』でした。
私がそのアルバムを見つけたのは2年前のちょうど今頃の季節で、熱く気だるい外気から逃れるように某CDショップに立ち寄ったのを覚えています。そこでたまたま手に取ったのが彼のアルバムでした。
彼の音楽の特徴としては、力の抜けたような脱力感が挙げられます。それはもう、ダラ〜っとした休日、夏の気だるさなんかがとても合うんです…!アコースティックギターやシンセサイザーを活用したメロウなサウンドに、力み過ぎないゆるゆるとした歌声がなんともたまりません。
その夏はサラダ・デイズを何度もリピートしていた記憶があります。
そんな彼が今年5月に、3年ぶりに待望のニューアルバム『ディス・オールド・ドッグ』をリリースしました。
以下曲目となります
1.My Old Man
2.This Old Dog
3.Baby You’re Out
4.For The First Time
5.One Another
6.Still Beating
7.Sister
8.Dreams From Yesterday
9.A Wolf Who Wears Sheeps Clothes
10.One More Love Song
11.On The Level
12.Moonlight on the River
13.Watching Him Fade Away
やはり今作もマック節がきいてました!この暑さをより感じさせる、気だるく沈むような感覚。だけどそこに心地よさを感じます。
彼の音楽をジャンルでくくると何になるんですかね、色々他のサイトの方も拝見させていただいたのですがそれぞれ見解があるようでバラバラでした…。それだけ彼の音楽は独特なのでしょう。
個人的に今作の感想としては、前作からの3年間で彼なりの考えの変化が見られたような気がします。
一曲目のmy old manの歌詞でも、
『鏡を覗いて
誰が見える?
馴染みのある誰か
でも間違いなく僕じゃない』
のように、今までの自分が自分ではないように見えた、年齢に伴う変化、成長に対する思いが垣間見えます。
そのほかにも表題曲であるthis old dogでの
『僕らの経験した全てと
これからのすべて』
や、dreams from yesterdayでの
『どんなにたくさん涙を流しても
あの年月は巻き戻せない
君の夢も戻ってこない
昨日からは』
など、過去に対する思い、そしてこれからについて彼なりに考えることのあった3年間なのかなぁと思ったり…。なんやかんやでもうすぐ彼も三十路ですからね〜。
この作品が彼の人生においてターニングポイントとなる時期のものだったのか、少し立ち止まって色々と考えることがあったのか…。そんなことを想像してしまいました。
立ち止まってみると、自分の変化に驚く事って多いですよね〜。
毎日少しずつ歳をとっていくはずなのにある日突然「あれ、こんなに老けたっけ?」みたいなことありますもんね!(え、それは違う?)
あと、もう一つ日本人として面白いと思った所は、ジャケットです!!
ジャケット右下の方の拡大図なのですが、なんと、YMOの文字が!!最初見つけた時は驚きでしたが、ブックレットを読んでみると、マックが日本の音楽にお熱だという情報が載っていました!
勉強不足で全然知らなかったのですが、彼のアルバム『2』のジャケットでは細野晴臣さんの『HOSONO HOUSE』にオマージュを捧げていたそうで!細野さんを起点として色々と日本の音楽に対しても興味が湧いたみたいです。他サイトのインタビューでYMOの魅力について語っているものもありました。
こちらのサイト(ケティックさん)ではより詳しく日本のアーティストについて語られておりますので覗いてみてください!
あと、関係があるかはわかりませんが、彼の出ていた番組のテロップに日本語が流れていました(正直よくわかんなかったけどめちゃくちゃ笑った)。マック、日本好きなのでしょうか…?ちょっと嬉しいけどこれはかなりぶっとんでますね。笑
この動画入れたせいでちょっと締めをどういう風に持っていけばいいのかよく分からなくなりましたが…笑
このアルバムは変わらずマックらしさを表しながらも、これからの彼に起こる変化を期待させるようなものになっていると思います。そして、日本のアーティストからの影響もあるみたいなので、ますます今後が楽しみです!
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